Thông tin khái quát
RC造BIMモデル詳細作成
RC造BIMモデル詳細作成の主な目的は、設計内容をより具体化し、施工やコストに関する情報をモデルに付加することです。これにより、設計の整合性向上、積算の精度向上、施工計画の効率化を図ります。
基本設計から実施設計、施工図作成のフェーズを想定します。各フェーズで必要となる詳細度(LOD)に合わせてモデルを作成・更新していきます。
・基本設計フェーズ: 主要な構造部材(柱、梁、床、壁)の配置や寸法を決定します。
・実施設計フェーズ: 鉄筋や設備配管のための開口、納まりの詳細、仕上げ情報などを追加します。
・施工図作成フェーズ: 鉄筋の配筋情報、コンクリートの打設計画など、施工に必要な情報を細かくモデルに反映させます。
主な作業内容
構造体モデリング
・柱・梁・壁・床スラブ: 基本設計で作成したモデルに、実施設計レベルの情報を追加します。
・鉄筋: 梁や柱の主筋、帯筋などの配筋情報をモデル化します。
・開口部: 設備配管やダクトが通るスリーブ、開口を正確にモデリングします。
仕上げ・納まりモデリング
・内外装仕上げ: 壁、床、天井の仕上げ材や仕上げ厚さをモデルに反映します。
・建具: 窓やドアなどの建具を詳細にモデリングし、納まりや取り付け方法を検討します。
・金物・部品: アンカーボルトや埋設金物など、細かい部品もモデルに追加することで、干渉チェックの精度を高めます。
BIMモデル詳細作成の利点
・干渉チェック: 鉄筋と設備配管、開口と構造体など、各部材の干渉を事前に発見し、手戻りを防ぎます。
・積算精度向上: 詳細なモデルから正確な数量を自動算出できるため、積算作業の効率化と精度向上が期待できます。
・施工計画の効率化: 3Dモデルを用いて、コンクリート打設や型枠の搬入計画などを視覚的に検討できます。
BIMモデルの詳細作成は、単に3Dモデルを作るだけでなく、モデルにさまざまな情報を付加していくことが重要です。これにより、設計から施工、さらには維持管理まで、プロジェクト全体の効率化に大きく貢献します。